一宮高校SSH

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一宮高校SSH

3年 物理特別研究「超伝導」
【生徒実験】『超伝導セラミックスの臨界温度の測定』
日時:令和3年10月29日(金)〜11月17日(水)各クラス3時間ずつ実施
場所:一宮高校物理実験室
【特別講演】『物質探査と超伝導体が招く未来』
日時:令和3年12月7日(火)2・3限、4・5限
場所:一宮高校視聴覚室
講師:名古屋工業大学 物理工学科 材料機能分野 教授 大原 繁男 先生

生徒実験では、純銅コイルや超伝導セラミックスを液体窒素で冷却して、抵抗値の変化について調べました。同時に熱電対の原理や四端子法による測定について学びました。 
特別講演では、低温固体物理学の概略や超伝導現象が発見されてからの歴史について、生徒との対話を交えながらお話いただき、マイスナー効果など超伝導現象を実際に観察しました。
生徒実験と講演を通して、また、生徒実験の結果や考察についてご高評をいただきました。超伝導体の持つ魅力や可能性について学びました。
3年 生物特別講演「骨に見る形の多様性と同一性」
日時:令和3年11月9日(火)4・5限
場所:一宮高校生物実験室
講師:福井県立恐竜博物館 研究・展示課長 一島 啓人 先生

クイズ形式で本物の化石や骨格標本を多数観察して特徴を見つけ、どんな生物のどの部分なのか、共通点や相違点はないかなどを考えました。また、哺乳類の耳小骨に注目して、クジラの耳小骨とその他の哺乳類の耳小骨の形態的特徴を比較しながら、哺乳類がどのように進化してきたかについて、丁寧に説明していただきました。
3年 理科課題研究
生徒実験・発表準備・振り返り
 日時:令和3年4月12日(月)〜10月4日(月) 各クラス授業時
 場所:一宮高校 生物実験室・化学実験室・物理実験室・パソコン室
研究発表会
 日時:令和3年9月22日(水)4・5限
 場所:一宮高校 体育館

物理、化学、生物、数学の選択教科ごとに、グループ又は個人で約半年間課題研究に取り組みました。苦戦しながらも、どの生徒も試行錯誤し、自分たちの力で粘り強く研究に取り組みました。最後の発表会は、2年生も参加し、体育館で実施しました。発表会では、活発に質疑応答が繰り返され、充実した会となりました。
3年 化学特別講演「有機化学を基盤とする医薬品開発」
日時:令和3年10月19日(火)2・3・4限(各クラス1時間)
場所:一宮高校桃陵館
講師:名古屋工業大学大学院工学研究科 教授 柴田 哲男 先生
     (先生の御紹介は柴田研究室をご覧ください。)

今回の柴田先生の講演では、エイズ治療薬の効率的合成法の開発に関する研究について、お話していただきました。既存の合成法はコストが高く、薬の低価格供給が難しいという問題がありますが、柴田先生の研究室ではこの製造コストを削減、かつ廃棄される物質を利用した、自然環境にも優しい製造方法の研究開発を行っています。その研究の苦労話や良い研究成果が得られた時の喜びなど、時々ユーモアを交えながらお話しいただき、本校の生徒諸君もとても興味深く聴き入っていました。自らの進路選択においても、とても参考になる講演内容だったと答える生徒も多くいました。
3年 数学特別講演
   「科学の法則を数学で解き明かす ― 微分法発見前夜の物語 ―」
日時:令和3年10月1日(金)2・3限、4・5限
場所:一宮高校 桃陵館
講師:名古屋大学大学院 多元数理科学研究科 自然数理 教授 納谷 信 先生 

前半の時間では「自然は最も楽な方法を選ぶ」という考えを、空気から水中へと光が通過する屈折の法則(スネルの法則)から紐解いていき、「最小作用の原理」を紹介頂きました。また、その計算方法として、高校数学で学ぶ「微分法」が使われていることをご説明頂きました。 後半の時間では、校舎の屋上から正門に向けて滑り台を設置し、ボールを転がすときに、最速で正門にたどり着くのはどのような形状の滑り台を準備するのがよいか、高校数学を用いて解説頂きました。予想もしない結果に、生徒も大変驚いていました。
3年 生物特別講演 「Learning To Become a Monkey Evolution of a Primatologist」
日時:令和3年5月21日(金)2・3限
場所:一宮高校 生物講義室
講師:京都大学霊長類研究所 准教授 ハフマン マイク 先生
        (先生の御紹介はMichael A. Huffmanをご覧ください。)

野生霊長類の行動と生態を研究しているハフマン先生に、英語で講演をしていただきました。先生の生い立ちからサルに興味を持ったきっかけ、日本でサルを研究するようになったいきさつ等の自己紹介から始まり、サルとのコミュニケーションの取り方やこれまで出会った印象的なサルの思い出、サルが薬草を病気や治療に使うことなどを説明していただきました。また、「アレンの法則」が南北の水平分布だけではなく、標高の高低の垂直分布でも成立しているという研究に関して今年度新たに紹介していただきました。課題の設定や動機から研究手法、結果と考察の流れが非常に分かりやすく、自分たちが行っている課題研究に照らし合わせながら聞くことが出来ました。撮影した写真を用いて画像解析することでサルの体長や尾長を測ることで、野生生物を捕獲する等人的影響を与えない工夫も知ることができ、ZOOMによるオンライン講演だったにもかかわらず、非常にたくさんのことを学ぶことが出来ました。

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