SSH事業「台湾板橋高級中學交流」

期間:令和8年3月3日(火)~3月10日(火)

 国際交流事業の一環として、1年生1名、2年生7名を台湾の板橋高級中學に派遣し、1週間の交流を行いました。このプログラムは、実践的なコミュニケーション能力と国際理解力を養うことを目指し、昨年度から始まりました。

プログラムのスケジュール:
3日(火):中部国際空港から台湾桃園空港へ出発
4日(水)~9日(月):板橋高級中學にて授業参加、施設見学
10日(火):帰国

授業参加
 板橋高級中學では、現地の活気あふれる授業に参加する貴重な機会を得ました。数学、生物、化学の各教室では、主に中国語や英語で進行されましたが、日本で培った基礎知識を土台に、現地の生徒たちと教え合うことで深い理解に到達できました。化学実験での共同作業や、数学・生物の共通概念の探究を通じて、言語の枠組みを越えて「共に学ぶ」喜びを感じることができました。
 さらに、シンギングボウルセラピーやフェンシング、プレイバックシアターといった、日本のカリキュラムにはないユニークな活動にも挑戦。多角的な視点から台湾の教育の多様性に触れ、自身の視野を大きく広げることができました。

化学の授業の様子
フェンシング部体験

多彩な校外活動と社会貢献
 今年度は校外学習として、世界最先端の半導体企業であるTSMC(台湾積体電路製造)を現地の生徒と共に見学しました。同世代の仲間とグローバル産業や未来のテクノロジーについて知識を深めたことは、非常に刺激的な体験となりました。
 また、近隣の小学校を訪問し、英語と中国語による「出張授業」を行いました。絵本『The Grand Hotel of Feelings』の読み聞かせを通じ、小学生たちに「喜び」や「悲しみ」といった感情に関する言葉をレクチャーしました。自分たちが学んできた語学を活かし、現地の子供たちの学びに貢献できたことは、大きな達成感に繋がりました。

TSMC見学
近隣小学校での出張授業

三か国合同交流会
 板橋高級中學滞在中、アメリカのミズーリ州からも9名の高校生が来校しており、「日本・台湾・アメリカ」の三か国による国際交流会が実現しました。お互いの文化紹介をテーマとしたパフォーマンスでは、本校生徒が日本代表としてピアノ演奏を披露。その後、日本文化の紹介として「折り紙体験」を企画し、全員で「だるま」を折りました。折り方を教え合いながら完成させるプロセスを通じて、各国の生徒が笑顔で交流を深める姿が印象的でした。

折り紙パフォーマンス
台湾生徒・アメリカ生徒に「だるま」の折り方をレクチャーしている様子

課題研究発表会
 これまで数ヶ月にわたり準備を重ねてきた課題研究の成果を、現地の生徒たちの前で披露しました。テーマの掘り下げから英語資料の作成、プレゼン練習まで、粘り強く取り組んできた成果が実を結び、当日は堂々と自分たちの考えを伝えることができました。異文化という舞台で、自らのアイディアを形にし、発信するプロセスは、大きな自信に繋がりました。

ホームステイ体験
 4日(水)から9日(月)までの期間、各ホストファミリーの温かい家庭に迎えられ、台湾のリアルな生活様式を体験しました。台北101や九份、活気あふれる夜市への散策など、家族の一員として過ごす時間の中で、言葉以上に通じ合う心の交流がありました。共に食卓を囲み、文化を分かち合った日々は、かけがえのない友情の証となりました。

 このプログラムを通じて、生徒たちは実戦的な英語コミュニケーション能力を磨いただけでなく、異文化を受け入れ、協働することの本質的な価値を学びました。最先端技術の見学から伝統的な家庭生活まで、さまざまな経験を通じて得た新たな絆は、今後の学習や将来のキャリアを支える揺るぎない糧となるはずです。